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「MOA美術館」(熱海)で尾形光琳の紅白梅図屏風を鑑賞

   

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 国宝に指定されている「尾形光琳」の「紅白梅図屏風」を観たくて先日「MOA美術館」に行ってきました。

 「紅白梅図屏風」もすごかったですが、MOA美術館の建物もすごくてなかなか見応えのある美術館でした。

◆MOA美術館の基本情報

・名称  :MOA(エムオーエー)美術館
・住所  :静岡県熱海市桃山町26-2
・電話番号:0557-84-2511
・営業時間:9:30~16:30(入館は~16:00)
・休館日 :木曜日、年末年始
・駐車場 :有り(無料)
・入館料 :大人1600円
      高大生800円(要学生証)
      中学生以下無料
      滿65歳以上1200円(要身分証)
・HP  :http://www.moaart.or.jp/ 

 伊豆縦貫道のおかげでかなり楽になり1時間弱で熱海まで行けるようになりました。「熱函道路」という熱海と函南をつなぐ道路は意外と快適で山道も運転が楽です。

 MOA美術館は熱海駅の北の山の上にあります。

 熱海駅から歩いていくこともできますが、斜面がきついのでちょっと大変かも。タクシーで1,000円くらいで、バスも出ているので便利です。

 車で行っても駐車場があるので安心です。MOA美術館の近くは道が細く山道で大変ですが、ところどころに案内板が設置してあるので迷わずに行けると思います。

 正面入口はこんな感じで、かなり迫力があります。

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 入り口のとなりには「コミュニティショッピングずいうん」というお土産屋が。

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 こちらでは自然農法という農法で作られた野菜なども売られています。

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 MOA美術館の正面の入り口を入ると 大迫力の大きなエレベーターがあります。

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 なんか神秘的な宇宙的な雰囲気がするかと思っていたらこちらのMOA美術館は「岡田茂吉」という世界救世教という宗教の創設者によってつくられた美術館のようです。

 巨大なエスカレーターを乗り継いで美術館に向かう雰囲気は長い参道を通って神社に行くような雰囲気があります。

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 下の入口から入ると巨大なエレベーターのルートでMOA美術館の入り口に向かいますが、この日は下の駐車場が満車だったため、上の駐車場に回されました。

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 インドの山奥から採取したという「インド産砂岩」のベージュ色のみを使った建物の外壁は落ち着いた風合いです。

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 どこかの神殿に来たかのような贅沢な造り。

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 壁には巨大な彫刻が。

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 毎年2月にしか展示しない尾形光琳の「紅白梅図屏風」の展示をしていました。

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 MOA美術館は高台に建っていて海がとてもきれいに見えます。この景色を見れただけでも来た価値があるかもと思える素晴らしい景色です。

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 展示品は写真撮影が出来ないので、ここからは画像無しで解説。

 

◆黄金の茶室

 最初に見たのは豊臣秀吉が作ったと言われる「黄金の茶室」を復元した部屋でした。キラキラした金一色の茶室で、あの中でお茶を飲んでも落ち着かないんじゃないかと思える造りですが、秀吉はあえてそういう「演出」をしたんじゃないかと思える茶室でした。

 茶室には掛け軸があり「豊国大明神」と書かれていましたが、その掛け軸は豊臣秀吉の子どもの「豊臣秀頼」の書だそうです。そういうところまで気を使って展示しているのはさすがです。

 

◆能楽堂

 室内に作られた能楽堂は暗闇の中に浮かび上がってくるよIMG 1418うな感じでとてもきれいでした。能も勉強して一度は見てみたいんですけど、なかなか勉強するところで手が止まってしまう、、、

 

 

◆書

 書の展示があったのですが、その中で気になったのが一休さんこと「一休宗純」の書いた書。当時の俗化した僧たちの世界を嫌っていた一休が書いたと言われる書はその心境を表しているような荒々しくて独創的な雰囲気でした。

 

◆国宝 色絵藤花文茶壺

 野々村仁清の作った国宝指定の坪で、この壺を買うために支払った金額は世田谷の土地3000坪を売ってお金を作ったくらいの金額だったそうです。

 正直、この壺に関してはあまりぐっときませんでした。

 

◆国宝 手鑑「翰墨城」

 いろいろな人の書いたものを集めた本で、古いものは聖徳太子が書いたと言われる文も貼り付けてありました。聖徳太子の文字は全体的に右下がりでクセのある字。紀貫之は細くて流れるような文字で、様々な歴史上の人物の文字のクセを見比べることができて面白いです。

 

◆国宝 紅白梅図屏風

 今回MOA美術館に来た一番の目的の作品「紅白梅図屏風」はさすがの迫力でした。

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 他の作品と違って紅白梅図屏風のために一つの部屋が用意されていたのですが、それでも部屋の中は大勢の人で賑わっていました。

 「紅白梅図屏風」は毎年2月にしか展示しないので、これを目当てで来た人が多いんでしょうね。

 金の屏風の両サイドに力強い白と赤の梅があり、その真中を独特の渦をまいた黒い川が流れている屏風は、部屋の中でものすごい存在感を放っていました。

 NHKの「歴史秘話ヒストリア」で見たのですが、この屏風は俵屋宗達の風神雷神を模写したらレベルの違いに気がついて愕然としていて、その中で産まれた作品だそうです。

 左右の梅は風神雷神図の構図に似ていますが、空いた真ん中の空間を黒い川で産めるのは見事ですね。真ん中の川の黒い色は銀を酸化させてつくったそうです。

 

◆日本画

 ほかには琳派の作品や岩佐又兵衛の作品も展示されていました。

 

◆茶器

 利休好みのシブい茶器の展示もあり、なかなか楽しめました。

 

◆蒔絵

 細工が細かくて、美術に詳しくなくても引き込まれる美しさでした。

 

◆仏像

 仏像は詳しくないので、、、

 

◆レストラン桃山

 お腹がへったので館内にある「レストラン桃山」へ。

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 シンプルで開放的な空間のレストランです。

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 メニューは少なく、「桃山御膳(2,000円)」や「こだわり豚のソースカツ重(1,300円)」「お野菜たっぷりカレー(1,300円)」など。

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 他にはそば、うどん、サンドウィッチなど。

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 ここのメニューは化学肥料を使わず素材の持ち味を活かして作られた野菜を使用しているようで「こだわっているんだな〜」と思っていたら、どうやらMOA美術館の創始者の「世界救世教」の岡田茂吉が肥料などを使わない自然農法という農法を提唱していたようです。

 そういうかかわりがあるんですね。

 こちらがソースカツ丼。

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 ソースはちょっと甘目ですが、野菜などの甘みを活かしたような自然な風味を感じられる味で、カツに良く合っていて美味しかったです。

 こちらのそばは漬け汁の鶏団子が美味しかった。

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 鶏肉の旨味が詰まっている感じで、余分な塩分などはなく、とにかく美味しかった。つゆの中に入っている大根も甘くて美味しかった。

 どちらのメニューも美味しいのですが、たくさん食べる人にはちょっと物足りないかも。

 料理自体はとても美味しいのですが、安くて多いものが食べたい人はちょっと我慢して熱海の街なかで探した方が良いかもしれません。

 

◆光琳屋敷

 お腹がいっぱいになったところで、建物の外にある尾形光琳の屋敷を復元した「光琳屋敷」に行ってみました。

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 京都にあったという尾形光琳の屋敷を尾形光琳が自ら描いた図面と大工の使用腸、茶室起し絵などを元に復元したそうです。

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 屋敷の庭にはちょうど「紅白梅図屏風」と同じ左に白い梅、右に赤い梅を植えた庭があり、梅の花が少し咲いていました。

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 「紅白梅図屏風」は常設展示にすると傷んでしまうから時期を限定しているというのを聞いたことがありましたが、なぜ展示の時期が2月なのかと思っていました。

 しかし、庭に咲く梅の花を見て理由がわかりました。

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 部屋に上がることはできませんが、建物の中をぐるっと周ることができて、なかなか面白いです。

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 「紅白梅図屏風」を描いた2階にある「絵所」を見ることができなかったのはちょっと残念でした。

 光琳屋敷のとなりには「そばの坊」という蕎麦屋があります。

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 庭を抜けたところの建物では抹茶を楽しむことができます。

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◆ミュージアムショップ

 日本画に関係したグッズや解説本などが並ぶミュージアムショップは見ていて楽しく、ぜひ寄って欲しい場所です。

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 2016年3月7日から約11ヶ月改修工事のために休館になるそうですので、今回良いタイミングで来ることができて良かったです。

 2月の時期だと熱海梅園梅まつりがやっているので、合わせて訪問すれば梅の花を絵でも本物でも楽しむことができる1日になりますね。

 

◆まとめ

 MOA美術館についてまとめると、

・駐車場はいくつかある
・熱海駅からバスでも来れる
・道が狭いので案内板を頼りにして
・下の入口から続くエレベーターは圧巻
・美術館から望む海の景色は最高
・できれば晴れた日がおすすめ
・「紅白梅図屏風」は展示時期が限られている
・2月は本物の梅も楽しめる
・ネットで「MOA美術館」「割引券」を検索
・200円割引券は周辺の施設でもらえる
・宗教色は強くないのでご安心を 

という感じです。 2月の梅の時期に「紅白梅図屏風」と梅の花を楽しむプランがおすすめです。

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