沼津には昔天皇陛下の別荘があったことを知っていますか?
現在、その別荘跡地は「沼津御用邸記念公園」となっていて、沼津市によって管理されていて、入場料を払えば誰でも見学することが可能になっているので、近くにいったついでに寄ってみました。
◆沼津御用邸記念公園とは
沼津御用邸記念公園は沼津市の駅の南、沼津港から車で10分くらいの場所にあります。
所在地:静岡県沼津市下香貫島郷2802−1
TEL: 055−931−0005
開園時間: 9:00〜16:30
入園料: 入園のみ 大人100円
観覧料 大人400円
沼津御用邸は明治26年に、当時皇太子だった大正天皇のご静養のために作られた保養施設です。
当時の周辺地域は田舎の漁村でしたが、その頃から気候が温暖で、駿河湾が前面にあり、富士山も眺められるということで、陸軍大臣だった大山巌(大河ドラマ「八重の桜」では反町隆史が演じていた)や陸、海軍大臣で西郷隆盛の弟の西郷従道の別荘などもありました。
その後、明治、大正、昭和と3代に渡って皇室に親しまれて来ましたが、昭和二十年七月十七日の空襲によって焼失し、現在では東西両付属邸を残すのみになりました。そして、昭和四十年十二月に大蔵省から沼津市に無償貸与されて、御用邸としての歴史に幕を下ろしました。
◆沼津御用邸記念公園へ
ナビを頼りに車で向かいました。無料の駐車場があったので、気軽に来られます。日曜日の午後だったのですが、1月の中旬でまだ寒さも厳しい時期だったからか、他に来ている人はほとんどいませんでした。
車を停めて正門まで歩いていきました。正門前には昔は守衛さんが立っていたと思われる小屋も残されています。
こちらの門は、ドイツのゾーリンゲンで特別に作らせたものだそうです。立派で、今でもとてもきれいな佇まいを残しています。
御用邸の歴史を説明した展示がありました。
自然が多く、奥には海が見えてきれいな場所です。
祝日だったので、国旗が掲げられていました。
周囲には立派に育った松が多くあり、歴史を感じさせてくれます。
建物の中に入るためには入館料として400円かかりますが、庭を見て回るだけなら100円ということだったので、100円払って入場しました。
庭は静かで、松が多く日本の海の近くというイメージの庭です。庭を歩いていると、敷地内にある「歴史民俗資料館」に到着しました。どうやらここは、無料で入れるようです。
◆歴史民俗資料館へ
歴史民俗資料館の中には、周辺の漁の歴史が展示されていました。漁の方法をジオラマでわかりやすく制作したものが展示されていました。
昔は、陸地の高いところから魚群を見つけて、大きな声で指示を出していたそうです。
他にも、当時の生活様式を紹介した展示コーナーや、船が展示されていたり、漁で使う網の説明展示もありました。
疑似餌って昔からあったんですね。今で言うルアーでしょうか?
歴史資料館を後にして、敷地を少し散歩しました。
現在残されている建物を外から見ることができました。
本邸として洋館が当時は建っていたそうです。当時の建物がないのは、やっぱり寂しいですね。
和風の休憩できる喫茶店のようなところもありました。
静かに散歩しに来るには、良い所です。
- おすすめ関連記事