子供を連れて函南町にある「月光天文台」に行ってきました。
館内は科学、天文、地学の展示がありちょっとした科学館のようになっていて、プラネタリウムは迫力があり子供も楽しんでいました。
定期的に星空の観測会もやっているようです。
月光天文台の基本情報
【名称】 |
公益財団法人 国際文化交友会 |
【住所】 |
静岡県田方郡函南町桑原1308−222 |
【電話番号】 |
055-979-1428 |
【開館時間】 |
9:30~17:00(受付16:30まで) |
【休館日】 |
月曜日、第4木曜日(祝日の場合は翌日) 年末年始 |
【駐車場】 |
有り(無料) |
【入館料】 |
高校生以上 600円 |
【HP】 |
※この記事の情報は掲載当時のものであり、実際の情報と異なる場合がありますのでご注意ください。
月光天文台は函南町の東の山の方にあります。
伊豆縦貫道の「三島玉沢」で降りて、あとはひたすら山道を走っていく感じです。
行きは間違えて函南駅の方から行ってしまったので、結構な山道を走りました。「こんなところに天文台なんてあるの?」と思っていたら、山の中に大きな建物が出てきました。
駐車場は建物の目の前にあります。
入り口にはスペースシャトルの模型があるので、宇宙好きな子供はうれしいですね。
宇宙飛行士の顔ハメで思わず記念写真を撮りたくなります。
大型の望遠鏡もあります。
季節によって変わる太陽の高度の変化を表した模型や日時計などがあり、外の展示でも天文について学ぶことができます。
運営元は公益財団法人国際文化交友会
天文台の運営は国とか県とかが運営しているのだろうと思って調べると、こちらの月光天文台は「公益財団法人国際文化交友会」というところが運営していました。
公益財団法人国際文化交友会というのは、中野與之助という人が昭和24年に開いた「三五教(あなないきょう)」という神道系の宗教団体を母体として設立された団体のようです。
関連施設として、浜松市にある「オイスカ高等学校」「オイスカ開発教育専門学校」などがあります。
三五教の教えが宇宙と関わりがあるということで天文台を作ったという背景があるようです。
もともとは沼津の香貫山にあったものが、函南に移転してきました。
宗教団体が関わっていると言っても、館内ではいっさいそういう雰囲気はありませんし、もちろん勧誘などもなかったので、安心して行ける施設だと思います。
館内の案内の方たちは公営の科学館とかよりも親切で、普通に行けば背景にそういうことがあるとはわからない施設です。
子育て優待カードで割引
館内に入ると壁には化石が展示してありました。
館内は4階建てになっていて、
・1階 物販、プラネタリウム
・2階 地学展示室
・3階 天文展示室
・4階 カフェ、大型望遠鏡
・屋上
となっています。
1階入り口の脇の部屋では太陽望遠鏡で映した太陽が見られるようになっていました。
直接見ることができない太陽の縁のゆらぎや黒点が観測できて楽しいです。
奥には物販コーナーがあります。
宇宙や恐竜関係のグッズがたくさんあって理系の人なら大人でもワクワクすると思います。
ハヤブサやスペースシャトルの模型が出るガチャガチャは子供よりも自分が欲しくなりました。
ここまでは無料で入ることができますが、この先は料金がかかります。
子育て優待カードを持っていると割引があるので、忘れないように。
プラネタリウムは平日は14時、土日祝日は11時と14時の回があります。
別料金になっているので、同じようにチケットを購入しましょう。
料金は高校生以上が600円、4歳~中学生が300円、70歳以上が480円でこちらも子育て優待カードの提示で割引になります。
プラネタリウムは4歳以下のお子さんは基本的に入館できないので注意してください。
今回1歳の子供がいたので、係の方が確認をとってくれました。
このときは、もし途中で泣いたりしたら出てってもらわなければならないのと、出ていき易いように壁際の席に座ってもらえれば1歳の子供もプラネタリウムを見られるとのことでしたが、1歳でも子供料金がかかることと、50分も泣かずに静かに見れる気がしなかったので、4歳の上の子だけ連れていくことにしました。
そのときによって対応が違うかもしれないので、気になる方はその都度確認してみてください。
2階は化石コーナー
入館料を払って、まずは2階へ行きました。
2階は化石コーナーになっています。
入り口近くは伊豆半島の化石が展示されていて、奥には恐竜や魚、巻き貝の化石が展示してありました。
実際に化石を触れる場所がいくつかあります。
こちらは「アパルトサウルス」という恐竜の肩の近くの骨なのですが、こちらも触ることができます。
実際に化石に触れる機会なんてなかなかないので貴重な体験ができました。
3階は天文、科学コーナー
3階は宇宙や科学に関する展示があります。
こちらは、ディアゴスティーニの付録で作った太陽系の動きを再現した模型です。
科学館でディアゴスティーニの模型を展示するというのは斬新な試みだと思いますが、なかなか見る機会がないものなので、これはこれで良いです。
ケースに入っていましたが、実際に動いている様子を見たかったです。
月の半球に月の映像を映した展示では、普段は見られない月の裏側の様子を見ることができます。
スペースシャトル「エンデバー」の1:105の模型は子供だけでなく大人もワクワクするはず。
ハヤブサの模型もありました。
他には光の三原色の展示、望遠鏡、三面鏡など光に関する展示が多かったです。
4階と屋上
4階はカフェになっていてお茶やケーキ、おにぎりなんかの軽食を楽しむことができます。
この日はインドの人っぽい方たちがお茶会をしていました。運営団体がインドとの国際交流をしているようですので、その関係のイベントかもしれません。
4階の奥に階段があったので屋上に上がってみました。
望遠鏡のドームを間近に見ることができます。
富士山も見えましたが、風が強くて寒かったのでそうそうに退散しました。
プラネタリウム
開始10分前から入館できるとのことだったので、プラネタリウムの入り口付近で待機しました。
プラネタリウムの入り口の前には子供が遊べるスペースがあって、絵本やおもちゃ、漢字かるたや日本地図パズルなどの知育玩具が置いてありました。
10分前になったのでチケットを見せて入場しました。
受付でどこの席が見やすいか聞こうとしたら先に後ろの真ん中の席が見やすいと教えてくれました。とても親切です。
椅子はリクライニング式でゆったりとした姿勢でプラネタリウムを楽しむことができるようになっていました。
快適過ぎて寝てしまいやすいので注意が必要です。
最初は夕日が沈む前の景色から始まり、だんだんと日が沈んで暗くなり、その日に見られる星座を教えてくれました。
オリオン座を中心とした冬の星座の解説から始まり、途中で恒星の説明が入り、最期にまた冬の星座の解説、そして冬に見ることができる全星座を紹介したあと明日の日の出の時間を聞きながらだんだんとプラネタリウムが明るくなり終了しました。
途中の星座から星雲にズームするときは迫力があり「おおっ」という声があがっていました。
50分なので結構ボリュームがあって良いです。
最近星座図鑑を買ってもらって星に興味がある4歳の子供も飽きずにずっと見ていました。
親よりも詳しくなってきて、オリオン座の周辺にある牡牛座やぎょしゃ座、おおいぬ座などはほとんど知っていました。
外には遊具が
一通り見終わって帰りに外の遊具で少し遊んでいきました。
室内で少し飽きてしまった子供が外で思いっきり遊べたので助かりました。
思いっきり遊んで帰りの車では熟睡していました。
まとめ
月光天文台についてまとめると、
・函南町の山の上にある
・2階には化石の展示がある
・3階は科学、宇宙の展示
・観測会がある
・プラネタリウムは4歳以上
・展示のボリュームは少なめ
という感じでした。
館内は普通に見て回って30分~1時間もあれば充分周れるボリュームです。
月光天文台の方もがんばっている感じがしますが、大型の科学館に比べて見たり触ったりして体験できるコーナーが少ないので、あまり興味がない子はすぐに飽きてしまうかもしれません。
定期的に星空の観察会をしているようなので、次は子供を連れて夜の観測会にも参加してみたいです。
プラネタリウムの見られる年間パスが安かったら買いたいと思いましたが、年間パスはなさそう。
館内の方がとても親切で楽しい天文台でした。
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