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『鮎壺の滝』(長泉町)行く前に知っておきたい10の疑問

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長泉町にある「鮎壺の滝」って知っていますか?

あまり知られていませんが、実はかなり迫力のある滝です。

現在、駐車場が整備されて行きやすくなったので、おすすめの観光スポットです。

今回は、そんな鮎壺の滝に行く前に知っておきたい10の疑問について、紹介していきます。

駐車場はあるの?

昔は駐車場がなかったのですが、整備されて無料の駐車場ができました。

下の画像の左側が鮎壷の滝の無料駐車場で、県道87号線沿いに5台分確保されています。

結構せまくて駐車するのに苦労しました。

駐車場に住所はないので、ナビに入力するのであれば、駐車場のすぐとなりにある「かなん鍼灸院」を入力すると良いです。

・かなん鍼灸院
・静岡県駿東郡長泉町下土狩1080−6

駐車場の近くには長泉町の「観光ガイドブック」が置いてありました。

鮎壺の滝は、長泉町と沼津市の間にありますが、今回紹介しているのは長泉町側で、沼津市側では駐車場はいまのところありません。

 

行き方、最寄り駅は?

御殿場線の下土狩駅から意外と近くて、徒歩6分ほどで到着します。

下土狩駅を出て北に向かい、1つ目の踏切を渡って県道87号線に出ると目の前に鮎壷の滝の駐車場が現れます。

駐車場からは3分くらいです。

「鮎壺の滝 250m」の看板を頼りに、駐車場の横にある坂道を下っていきます。

そのまま歩いていくと、3分ほどで鮎壺の滝のある公園に到着します。

自称「日本一JRの駅から近い滝」だそうです。

鮎壺の滝までのは舗装されている道ですが、鮎壷の滝周辺の散策路は舗装されておらず、滝を近くで見る場合は、岩場を歩くので歩きやすい靴の方が良いです。

 

鮎壺の滝の名前の由来、伝説は?

鮎壺の滝の名前の由来は2つの説があります。

1.滝壺の色

滝壺の色がとてききれいな青で「藍色」だったことから、「あいつぼの滝」という名前になり、それがなまって「あゆつぼの滝」になったという説。

 

2.鮎がいたから

川をのぼってくる鮎がたくさんいたことから「あゆつぼの滝」という名前になったという説。

実際に現地に行ってみて、どちらの説が正しいのか自分で考察してみるのも楽しいかもしれません。

鮎壺の滝には、地元に伝わる伝説もあります。

・亀鶴伝説

昔、亀鶴という名前の美しい姫がいました。

その姫は、亡くなった両親の供養のために、毎日お経を写す「写経」をしていました。

ある日、富士の裾野に巻狩(大人数で行う狩り)で訪れた源頼朝が亀鶴の美しさを聞いて召し出させようとしました。

しかし、亀鶴は亡き両親の供養のために出家して仏門に入っていることから、仕えることを固辞し、ついに滝に身を投げて死んでしまいました。

なんとも後味が良くない話ですが、実際にありそうな話ですね。

源頼朝の伝説は、このあたりではたくさん伝わっています。

特に鎌倉幕府をひらいた翌年1193年に、征夷大将軍の権威を示すためや、軍事演習として第第的におこなった「富士の巻狩り」関連の伝説が多いです。

源頼朝関連の伝説は多いので、もしかしたら本当は源頼朝ではなく、地元の有力者で、いつの間にか源頼朝の名前に変わったのかもしれませんね。

実際に鮎壷の滝を見て「身投げしたら死ねるのか?」と考えると、ちょっと高さが足りなそうな気がします。

本当は、別の方法で命を断ったのかもしれません。

なんてことを考察しながら散策するのも楽しいですよ。

 

富士山の溶岩で出来てるって本当?

鮎壺の滝は富士山の溶岩でできています。

約1万年前に富士山が噴火し、その溶岩が今の黄瀬川に沿って流れ下り、今の清水町のあたりまで流れました。

この溶岩は「三島溶岩」と呼ばれ、溶岩の亀裂やすき間が地下水の通り道になって、このあたりは湧水の名所になりました。

現在の滝の上の部分は流れてきた溶岩が固まったもので、滝の裏側がえぐれているのは、溶岩より柔らかいもともとの地層がえぐれて無くなったからです。

この部分では、立っていて木を溶岩が飲み込んで、その後、木が朽ち果てて無くなった後にできる丸い穴「溶岩樹型」を見ることができます。

さらに水量が少ないときは滝の裏側に行くこともできます。

 

ジオパークって何?

ジオパークとは「伊豆半島ジオパーク」のサイトによると、

ジオパークは世界遺産などと同様に、ユネスコが推し進めているプログラムです。
地質学的にみて国際的な価値のあるサイトが、「保護」、「教育」、「持続可能な開発」が一体となった概念により管理されたエリアがジオパークです。

伊豆半島はユネスコ世界ジオパークに認定されているエリアで、鮎壺の滝もそのエリアに入っています。

たしかに伊豆って「大室山」「城ヶ崎」などの変わった地形が多いですもんね。

伊豆周辺では、最近この「ジオパーク」を観光の売りにしてがんばっています。

鮎壺の滝は、平成8年には天然記念物として県の指定も受けています。

 

釣り、水遊び、BBQはできるの?

釣りに関しては、、、どうでしょう。

行ったときにはやっている人がいませんでした。

そんなに魚がいるとは思えませんが。

水遊びは黄瀬川でそもそも水遊びをしている人を見たことがありません。

滝から離れれば浅瀬になるので水遊びできないこともないかもしれません。

滝付近は正直大人でも怖いくらい。

岩も大きいし、子供を遊ばせるのは危険を感じました。

バーベキューは、周辺に住宅も多いですし、多分ダメなんじゃないかな。

 

どれくらい大きいの?

実際に訪問してみるまでは、2階建ての戸建てくらいの小さな滝を想像していましたが、実際に行ってみると想像以上の迫力にびっくりしました。

鮎壺の滝の大きさは「高さ9m」「幅65m」と想像の何倍も大きかったです。

この日は水量もまあまああって轟々と迫力のある音が聞こえてきました。

こんなのが住宅街の中から突然現れるので、びっくりします。

 

子どもは遊べる?

今回、子どもをおいて一人で散策に行ってきましたが正解でした。

一応、鮎壺の滝には3箇所の公園が併設されています。

こちらは、駐車場に一番近い広場。

特に遊具はありません。

こちらは、鮎壺の滝散策路横の公園。

こちらも広くなく、そこらへんにある広場という感じ。

トイレはここにあります。

3箇所目は沼津側の芝生広場。

木々や芝生がきれいなのですが、特に子どもが遊ぶようなものは何もないです。

散歩を楽しめるなら吊橋を渡ったり、滝を見たりして多少楽しめるかもしれませんが、子どもが長時間遊べるように工夫された公園ではありません。

 

見どころは?

散策路が整備されているので、鮎壺の滝をいろいろな角度から楽しめます。

そこで、おすすめの見どころをいくつか紹介したいと思います。

 

1.上流から見る

展望デッキがあって鮎壺の滝を上流から眺めることができます。

上から見ると、溶岩の間を黄瀬川が流れている様子が良くわかります。

昔の長泉町の人が慶長8年(1603年、江戸時代初期)に農業をするときに使う水を確保するために作った「本宿用水」という用水路がありますが、ここからはその取水口も見ることができます。

トンネル工事などを駆使して68年かかって作られた用水は、農業を始めとして地域の発展に貢献して、いまでも活躍しています。

 

2.吊橋から眺める

長泉町と沼津市をつなぐ「吊橋」があるのですが、その上から鮎壺の滝を見ると、滝の全体を見渡すことができます。

 

結構しっかりしたきれいな吊橋がかかっています。

 

3.間近で見る

散策路から降りていって間近で見ることもできます。

大量の水が流れて大きな岩にあたる迫力のある景色を見ることができますが、間近まで行くには斜面を降りて、大きな岩を渡っていきます。

想像以上に足場が悪いです。

上流で雨が降った後などは増水する危険もあるので、天気や水量を確認しながら見学しましょう。

滝の周りに大型マンションや住宅が並んでいる景色に違和感を感じます。

 

ロケ地に使われた?

迫力のある滝の背景は映画のロケ地としても使われました。

ロケ地として使った映画は、

・七人の侍

・少林少女

・サクラダリセット

です。

国際的にも有名な黒澤映画の七人の侍でロケ地として使われたのは観光地として大きいですね。

 

最後に

鮎壺の滝、想像以上の迫力で楽しめました。

おすすめはやっぱり天気の良い日ですね。

台風の次の日は水量が多くて近くに行くのは危険かもしれませんが、迫力の滝と晴れ渡った青空を見れるかもしれません。

 

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