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静岡県東部(沼津、三島地域)の津波の対策、避難についてまとめてみた

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 東日本大震災が起きたときには九州は安全だと言われていたのに、今度は熊本で地震。

 静岡県はずっと大地震が来ると言われているだけに、震災は人事ではなく防災意識を高めないといけないと思うようになりました。

 特に津波。

 静岡県東部は駿河湾の根元にあることで、津波の力が集まって来るという話を聞いたことがあるのですが、具体的にどのような状況になり、どのような対策を取れば良いのかがわからないため、自分なりにまとめてみることにしました。

◆津波について知る

 まずは津波について知ることから始めました。

 調べていて一番参考になったのは「気象庁」のホームページ。

 今後津波について調べて行くうえで頭に入れておきたい用語として「津波の高さ」についての説明がありました。

 こちらは気象庁のホームページを参照させていただいた「検潮所における津波の高さと浸水深、痕跡高、遡上高(そじょうこう)」の図解です。

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 津波の高さと言いますが、いろいろな高さの基準があり、すべて高さは「平常潮位(津波がない場合の潮位)」を基準にしています。

 こちらの画像は沼津港の画像ですが、この水面の位置が「平常潮位」ということになるのですね。

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 この画像を見る限り50cmの津波であれば沼津港の高さは越えられなさそう、、、と思いきや、津波は波と違って海全体が50cmなら50cm盛り上がって来るので、先端の高さは低くても後ろから来る水で押されてより高い位置まで到達します。

 その最高到達点が図にある「遡上高」であり、平地で流れている水の一番高く浸水した場所が「痕跡高」になります。

 今後、過去の津波の高さを調べていく上で、この辺り内容を頭に入れておくことが大切でしょう。

 津波って東日本大震災の前は「泳げれば助かるんじゃないか」とか思っていましたが、実際には海水だけでなく、割れたガラスなどの残骸が含まれた海水なので泳ぐことは不可能だと聞きました。

 また「50cmくらいの高さなら立っていられるから大丈夫」と思っていても凄まじい勢いで水が流れて来るので立っているのは不可能だとも聞きました。

 ということは完全の水の来ない場所に避難しないといけなさそう。

 

◆どんなところに非難すれば良いか?

 と、なると避難するには、

・平地の場合・・・絶対に倒れない建物で「痕跡高」よりも高い位置に避難
・山などの斜面・・・「痕跡高」よりも水が登って来るのでさらに上を目指し「遡上高」を超えない高さ

ということになります。

  どちらにしろ高い場所に避難しないといけないのですが、ここで重要なのは「痕跡高」と「遡上高」の高さ。

 実際に津波が来た場合に「痕跡高」は「遡上高」よりも低くなります。山などの斜面に逃げる場合は、津波が斜面を登って来ることを想定してより高く逃げる必要があります。

 高さだけでいうなら痕跡高のほうが低いので、近くに高いビルと斜面があるのならビルに登ったほうがより低い位置でも助かる可能性が高くなります。

 ただし、ビルなどの建物が津波で倒れないことが前提ですが。

 こちらの証言を見ていると、木造の建物は軒並み流されていて、防災対策用の鉄筋コンクリート製の建物がかろうじて残っていたようです。

・「南三陸町を襲った大津波の証言」

 鉄筋コンクリート製ならば流されないかどうかはわかりませんが、近くの頑丈そうな建物にすぐに登ることの重要さがわかります。

 

◆歴史を見てみると

 沼津市の戸田地区に「平目平」という場所があり、1498年に起きた明応東海地震ではその位置までヒラメが上がったそうです。そこは海抜36.4m。この数字は「遡上高」ですね。

 戸田地区は入江になっているため、津波の力が強くなった結果かもしれないですが、36.4mというと相当な高さです。

・「沼津で海抜36m到達・明応東海地震」

 以前何かで見たのですが、沼津は駿河湾の一番奥にあるため、津波の力が集まって波の高さが高くなるそうです。

 さすがに駅前などの平地で36mということはないとは思いますが、大きな地震がくれば1mや2mでは済まなそうな気がします。

 

◆資料

 沼津市では「ハザードマップ」という防災用の地図を出しています。

・「地震・津波ハザードマップ」

 これを見ると一番遅くても地震発生後10分ほどで津波が到達することがわかります。

 あと、参考になりそうなのがこちらのマップ

・「flood.firetree.net」

 こちらは英語のサイトですが、左上の「sea level rise」というところの数字を選ぶと、それより低い場所が海と同じ色に塗られるのでわかりやすいです。

 ちなみに、こちらのマップを使って「9m」でチェックした場合、沼津、三島エリアはこのようになります。

Flood Mapsa

 「13m」の場合はこのような感じ。

Flood Mapsb

 沼津駅周辺はもっと低いかと思っていましたが、場所によっては13m以上あるんですね。

 こちらの沼津市の「海抜表示マップ」でも海抜が確認できます。

・「海抜表示マップ」

 東日本大震災で仙台空港が津波に飲み込まれていく映像を見て、海に近い沼津も同じような状況になるのかと心配していましたが、仙台空港周辺は海抜2mもない場所だそうなので、ちょっと状況は違うかもしれません。

 ただ、駿河湾で集まった津波の力が沼津に来る場合の津波の高さはわからないので、安心はできませんが。

 津波の高さにもよりますが、海抜の低さの話であれば静岡県は沼津よりも浜松のほうが怖いですね。

 今後、このあたりのことを考慮して地震のときの対応に役立ていこうと思います。

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