古い町並みを歩くのが好きなので、以前から行きたかった「宇津ノ谷峠」に行ってきました。
昔の家が立ち並ぶ通りを歩いていると、昔にタイムスリップしたような気分になれました。
宇津ノ谷は静岡市と岡部町の間くらいの場所にあります。
観光用の駐車場はないので、道の駅に車を停めて散歩する人が多いそうです。
道の駅宇津ノ谷はトンネルを隔てて上りと下りの2つに分かれています。
宇津ノ谷峠に行くときには静岡市側の道の駐車場に車を停めた方が近いです。
道の駅宇津ノ谷峠の静岡市側は静清バイパスの両側に駐車場があります。
静岡市側の上りの道の駅の駐車場はトイレくらいしか施設がありませんが、宇津ノ谷峠に行くのに近いです。
案内看板を見て集落に向かって歩いて行きます。
5分くらい歩いて宇津ノ谷に到着しました。
集落の入り口は緑が多く、暑い日でしたが涼しく感じました。
川が流れていたので見てみると、水がきれいで魚も泳いでいました。
橋を渡ると集落に入ります。
家の前に置かれた屋号を書いた看板が良いですね。
完全に昔の町並みが残っているわけではなく、残っているものを元にして復元したりしているみたいですが、そういった努力が感じられます。
地元の方の努力が実を結び、国土交通省による平成17年度都市景観大賞「美しいまちなみ賞」の美しいまちなみ優秀賞を受賞したそうです。
静岡県はこういった昔の町並みが修復、保存されている場所が少ないので、がんばっている宇津ノ谷は貴重な存在ですね。
個人的には富士山の世界遺産登録で、博物館や記念館などの箱物を作るよりは、こういった活動に予算を振り分けたほうがのちのち観光客の増加につながると思っています。
集落の奥には坂道が続いていました。
明治のトンネルの案内看板に従って道を進んでいきます。
少し登ると宇津ノ谷の集落を上から眺めることができる場所に出ます。
明治のトンネルの手前には車椅子用の駐車場、トイレなどが整備してありました。
宇津ノ谷峠周辺の立体模型もあります。
周辺の案内看板もありました。
そして、ついに明治のトンネルに到着。
暑いのにトンネルからは涼しい風が吹いてきていました。
看板には「宇津ノ谷隧道」と書かれています。
レンガで作られた懐かしい感じのするトンネルです。
明治9年に開通した当時は木造だったが、カンテラの失火で崩壊して、明治34年にレンガで改修されたようです。
中には一定間隔で、昔のガス灯のような形の照明が点いているので、ライトを持っていなくても中を散策できます。
中はとても涼しいです。
途中まで歩いて引き返して、集落に戻りました。
集落の中や周辺にはいろいろなお店や施設があるようですが、残念ながら行きたかった場所は定休日でした、事前に確認してから行けば良かったです。
お店を散策するのも楽しそうですね。
こちらは甘味どころ。
暑い日にはかき氷なども美味しそう。
団子も良いですね。
途中にあった蕎麦屋がすごく混んでいました。
そして、集落に到着。
ここからさらに歩いて道の駅まで。
時間の感覚としては道の駅から集落まではのんびり歩いて10分くらい、集落から明治のトンネルまでものんびり歩いて10分くらい。
全体で40分くらいぶらぶら歩いた感じでした。
昔の家並みが続く箇所は100mちょっとくらいだったと思いますが、昔の旅人のような気分になれて楽しい散策でした。
こういうところに観光客が増えて、昔の町並みを保存しようという町が増えてくれると日本の観光もますます人気になりそうですね。