浜松には航空自衛隊の基地があるのですが、基地の広報館(通称エアーパーク)という航空機の展示博物館があるので行ってきました。
入場料無料の割にはかなり楽しめる施設で、建物の中なので雨でも関係ないので浜松のお出かけスポットとしておすすめです。
◆エアーパークの基本情報
・名称 :航空自衛隊 浜松広報館(エアーパーク)
・住所 :静岡県浜松市西区西山町無番地
航空自衛隊浜松基地 浜松広報館(エアーパーク)
・電話番号:053-472-1121
・営業時間:9:00〜16:00
・定休日 :毎週月曜日
毎月最終火曜日(施設整備のため)
3月第2週の火曜日〜木曜日
年末年始
(開館カレンダー)
・駐車場 :無料駐車場有り
・入館料 :無料
・HP Blog :http://www.mod.go.jp/asdf/airpark/
裾野からは高速を使っても2時間近くかかってちょっと遠いですが、実際に行ってみると結構楽しめて行っても損はないと思います。浜松には「イオン志都呂」「イオン市野」「プレ葉ウォーク浜北」「セイユー浜北」隣の磐田には「ららぽーと磐田」などのショッピングモールもたくさんあるので、ついでに買い物をしていくのも良いです。
東名で行く場合は「浜松西インター」で降りればすぐです。
◆入館料は無料
浜松西インターを降りるとすぐに航空自衛隊浜松基地の敷地が出てきます。かなりの広さで、その外周を回っていくとエアーパークがあります。
定期的に戦闘機や偵察機が離着陸していて、本当にすぐ近くに降りてくるので音もすごくてかなりの迫力です。
土曜日の午後に行ったのですが、駐車場はほぼ満車の混雑っぷりでした。
こちらは館内にある巨大なシアター「全天周シアター」の外観です。
さっそく一機の航空機が迎えてくれました。
こちらの航空機は「F-86F」という機体で、アクロバット飛行のチーム「ブルーインパルス」仕様です。こちらの機体は東京オリンピックの五輪マーク、大坂万博でのEXPO70の文字を書く時にも飛んだそうで、今では引退してこのようにエアーパークに訪れるお客さんを出迎えてくれています。
正面右側の体育館のような建物が「展示格納庫」で、多くの機体が展示されていて、左側はシアターと展示室になっています。
両方の建物の間に展示されていたのは「F-104J要撃戦闘機」という機体です。
建物に入ると3階までの吹き抜けのロビーになっていて、左がお土産屋で右側が資料館への入り口になっています。
出口も入り口と同じところなので、最終的にはここに出てくるためお土産屋をめぐるのは後でも大丈夫です。
入り口に入る前にトイレに寄っていきましたが、男子トイレにもちゃんと赤ちゃん用のおむつ替え台がありました。
入場無料で受付では何もすることがないので、軽くお姉さんに会釈してパンフレットをもらって入場しました。
◆1階は戦闘機について
エアーパークは1階から3階まであり、1階の展示内容は戦闘機についての解説や航空自衛隊の活動についての解説です。
入り口を入るとすぐに航空機とミサイルの模型が展示されていて、正面から見るとこんな感じ。
鋭く無駄なものを削ぎ落とされた外観はスタイリッシュでかっこいいです。まさに機能美という感じ。
こちらの戦闘機は「F-2」と呼ばれるもので、F-2は日本に上陸しようとする戦艦を食い止めたり、日本の領空内に侵入する侵入機を迎撃したりと、様々な場所で活躍できる戦闘機で、多用な装備がつけられるようにもなっているそうです。
航空自衛隊の活動内容について説明した展示もありました。
日本の自衛隊は日本を守るために存在していて、基本的には「守り」の姿勢であるというところが説明から伝わってきます。空の守りを堅くし、敵に攻め込まれないように、戦う必要が無いようにと説明されていました。
全体から伝わってくるのは、あくまでも自衛隊は「守り」が主体で、守りのための力をつけているということです。戦闘機がたくさん展示してあってもどれくらい破壊できるのかという「攻撃」の印象を極力与えないように注意しているのがわかります。
他には災害時の救助活動や空輸、後方支援など直接戦闘がないが重要な役割についても説明してありました。
「戦闘機のメカニズム」ということで、「F-1 」の機体が展示されていて、一部外装をとって中が見えるようになっていました。
こうやって見ると意外と外板って薄いんですね。
透視図も展示してあり、こちらを見ながら展示されている実機を見るとより理解が深まります。
機体に対して大きなエンジンを積んでいるのがよくわかります。
翼に侍の絵が書かれていましたが、これは基地の所属マークでお土産コーナーにピンバッジも売られていました。ちなみにこれは青森三沢基地のマークです。
1階の最後はエンジンについての展示で、実際のエンジンと掲示を使ってエンジンについて解説していました。
「アフターバーナー」という言葉を聞いたことがありましたが、こちらで解説されていて、エンジン本体から出たガスに再び燃料を噴射して再燃焼させることで噴出速度が増加して大きな推力を得られる方法ということでした。ただし、燃料を一気に消費するのであまり頻繁には使えないそうです。
◆2階は全天周シアターと武器の展示
2階に上がると「全天周シアター」という大型スクリーンのシアターがあります。
大型スクリーンで戦闘機に乗っているかのような映像を楽しめるそうですが、上映時間が1時間に一回しかなくて、途中入場、途中退出はできないそうなので注意が必要です。
今回は時間がないので行きませんでしたが、以前見たときはかなりの迫力で楽しめました。
他にはブルーインパルスの写真、模型展示、航空自衛隊が保有している全機種の模型展示、機上に搭載されている自動操縦装置などの装置、搭乗員の装備品の展示があります。
侵入してくる航空機を低空から補足、迎撃して航空基地を守るための対空機関砲はなかなかの迫力です。
◆展示格納庫は実機の展示
2階から連絡通路を渡って展示格納庫に向かいます。
通路からは基地の滑走路が見渡せるようになっています。
展示格納庫は大きな体育館のような建物の中に沢山の航空機が展示されていて、いくつかの航空機は実際にコックピットに乗り込めるようになっています。
ヘリコプターやジェット戦闘機、プロペラ機さらにはゼロ戦も展示されていて、じっくり見ればここだけで1時間以上は居られそうです。
実際に機体が動くシュミレーターがあるのですが、人気のため朝一番でその日の登場予約がすべてうまってしまうそうです。
自衛隊っぽい服を着た人が歩いていたので、隊員の人が休日に遊びに来ているのかと思ったら、フライトスーツの無料レンタルをしているそうです。
一番小さなサイズは100cmで、小さな子どもが来て歩いている姿はかわいいので、子供連れで来た方にはおすすめです。実際に借りて来てみましたが、大きめのサイズなので服の上から着ることができて楽でした。
◆3階は喫茶、ライブラリー、シュミレーターなど
展示格納庫から戻り、3階に上がりました。
3階には喫茶コーナーがあり、滑走路を眺めながら軽食やドリンクを楽しむことができます。晴れた日には富士山も見えるそうです。
視聴覚室ではブルーインパルス復活の映像が流れていて、誰でも入れるようになっていました。
フライトシュミレーターでは第1航空団で訓練しているジェット・パイロット学生と同じ飛行コースを体験することができるというのでやってみました。
10分くらい並んで自分の番がきました。
機体を選び、初級、中級、上級からコースを選んで発進です。流れとしては浜松基地から離陸してガイド機についていき、最終的に着陸するというものですが、着陸はすぐにできるのですがすぐにガイド機を見失ってしまって意外と難しい。ウロウロしていると時間になり最後は強制的に着陸コースに戻されます。
中級コースの戦闘機を選んだのですが、着陸が意外と難しくて3回失敗して終了しました。
3階には他にライブラリーもあり、航空関係の資料を閲覧できます。
1階まで降りて入り口の横の出口から出て正面にあるお土産屋に入りました。
地元の浜松のお菓子やお酒の他にたくさんの自衛隊グッズがあり、珍しいものばかりで見ていて楽しいです。自衛隊Tシャツや帽子、飛行機の模型。
子供用のジャンプスーツはちょっと欲しくなりました。
◆外にも展示が
外にもヘリコプターや飛行機、地対空ミサイルなどが展示されています。
子供用に遊具もあるので、飽きちゃった子どもはここで遊ばせると良いです。
近くの自動販売機のジュースは全品100円でおすすめです。
◆まとめ
エアーパークに行った感想のまとめです。
・入場料無料の割には楽しめる
・建物の中なので雨でも楽しめる
・今回は2時間だけど、じっくり見れば4時間くらいいれそう
・フライトシュミレーターに乗りたいなら朝一番で予約
・ 全天周シアターは時間が決まっているので注意
・4時に閉まるので早めに行った方が良い
・ときどきイベントをしているのでチェックしてから行くと良い(イベント情報)
という感じです。
無料の割にはかなり楽しませてもらい、航空自衛隊や航空機についての勉強ができました。公共でやっている展示施設ではかなり楽しい方だと思います。
建物内部なので雨でも楽しめるのが良いですね。