静岡市の中心部に近い場所に「賤機山(しずはたやま)」という山があります。
あまり知られていないのですが、実は「賤機山」は「静岡」の名前の由来になった山で、山頂付近には古墳があり内部公開もしています。
きれいに残された古墳を見て古代の静岡の生活や文化について学ぶのに最適な場所です。
賤機山古墳の基本情報
名称 | 賤機山古墳(しずはたやまこふん) |
住所 | 静岡県静岡市葵区宮ケ崎町102−1 |
駐車場 | 80台有り(30分無料) |
HP | 静岡県公式 |
※この記事の情報は掲載当時のものであり、実際の情報と異なる場合がありますのでご注意ください。
アクセス
静岡駅北口から徒歩で30分くらいの場所にあります。
静岡浅間神社の敷地内にあるので、静岡浅間神社を目指していけば間違いないです。
駐車場
賤機山古墳専用の駐車場というのはありません。
静岡浅間神社の敷地内にあり、静岡浅間神社のホームページにも紹介されているので、神社観光のついでに見学してきました。
静岡浅間神社には見学者用の30分無料の駐車場があるので、そちらを利用しました。
賤機山古墳とは?
賤機山というのは静岡平野の中心部に突き出た山です。
賤機山の名前は「シズオカ」の「シズ」の由来と言われています。
賤機山古墳はその賤機山の南端にある古墳で、歩いて1分の麓には静岡浅間神社があります。
賤機山は静岡駅から徒歩30分ほどの距離にあるにもかかわらず、標高が高くて登ってみると静岡市を見渡すことができます。
昭和24年に本格的な調査がされたときには石棺内はすでに荒らされていて、人骨や服装品はほとんど出ませんでしたが、石棺の周りから土器、武具、馬具などの副葬品が発見されました。
調査の結果6世紀頃の有力な豪族の墓だったと考えられていますが「誰の墓」という特定はされていません。
賤機山古墳の様子
賤機山古墳は静岡浅間神社の敷地内にあります。
境内にある案内板に沿って山道を1分ほど歩くと到着します。
現在入り口は入れないようになっていますが、扉から古墳の中を覗くことができます。
8:00~18:00の間は石室内部をライトアップしているので、ぜひ中を覗き込んでみてください。
古墳の前には古墳の内部構造が良く分かる模型が設置されています。
賤機山古墳がどうやって作られたかの説明もあります。
古墳って元々あった丘を削って作ったのかと思っていましたが、小さな丘を作ってから削って内部に石を入れて作られていました。
6世紀当時に人力で山の上まで巨大な石を運ぶって、かなりの重労働だったでしょう。
そんな重労働をさせられるほどの有力者の墓だったということなんですね。
賤機山古墳は山の南端にあるためとても日当たりの良い明るい場所です。
当時の有力者がここを自分のお墓にしたいと思った理由が良くわかります。
静岡市文化財資料館
古墳から発掘されたものは麓の静岡浅間神社の境内にある「静岡市文化財資料館」で展示されています。
こちらは大人200円と有料ですが、賤機山古墳と合わせて見学すると知識がより深くなると思います。
当時の副葬品展示にはガラス玉があったのですが、1000年以上前のものとは思えないくらいきれいでした。
▼詳細記事はコチラ
まとめ
賤機山古墳についてまとめると、
まとめ
- 賤機山はシズオカの「シズ」の由来となった山
- 古墳は復元されていて内部も見れる
- 日中は石室内をライトアップしている
- 発掘した出土品は静岡市文化財資料館で展示している
という感じです。
静岡浅間神社を観光したときに、ついでに立ち寄ってみると面白い史跡でした。